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不動産相続でローンはどうする?相続不動産のローン返済方法を解説

相続対策

村上 重國

筆者 村上 重國

不動産キャリア23年

愛知郡東郷町で生まれ育ち、現在は日進市に在住しております。
幼少期から地下鉄鶴舞線と名鉄豊田線を利用することが多く、特に名古屋東部エリア(名古屋市天白区・名古屋市名東区・名古屋市緑区・日進市・長久手市・東郷町)に馴染みがありますので、エリアの特性や慣習、人気のお店や街情報など、何でもお尋ねください。




本記事では、不動産相続とローンに関連する基礎知識から、具体的な対策方法までを解説します。

不動産相続とは?基本的な流れと手続き

不動産相続とは、亡くなった方の不動産を相続人が引き継ぐことを指します。このプロセスには、法律や手続きが絡むため、スムーズに進めるためには基本的な流れを理解しておくことが重要です。まず、相続が発生すると、誰が相続人であるかを確定するために、戸籍謄本を取得する必要があります。次に、遺産の全体像を把握するために、不動産の評価を行い、相続税の計算を行います。この際、不動産の時価や固定資産税評価額を参考にします。

その次に、遺産分割協議を行います。これは、相続人全員で遺産をどのように分けるかを話し合う場です。合意が得られたら、遺産分割協議書を作成し、全員が署名します。最終的に、不動産の名義変更手続きを行い、相続人の名義に変更します。この一連の流れを把握することで、不動産相続をスムーズに進めることができます。

以下に、不動産相続の基本的な流れを表にまとめました。

ステップ 内容 ポイント
相続人の確定 戸籍謄本を取得し、相続人を特定 漏れがないように確認
不動産の評価 不動産の時価や評価額を算出 相続税の計算に必要
遺産分割協議 相続人全員で遺産の分配を話し合う 合意が重要

このように、不動産相続の流れを理解し、各手続きをしっかりと行うことが、後々のトラブルを避けるためのカギです。相続は時に複雑なプロセスとなることがありますが、しっかりとした準備と知識を持つことで、円滑に進めることができるのです。


相続不動産におけるローンの役割

相続した不動産に既存のローンがある場合、相続時にそのローンも引き継ぐことになります。ローンの返済が滞ると、最悪の場合、物件が差し押さえられる可能性もあるため、慎重な対応が求められます。ただし、多くの住宅ローンは団体信用生命保険(団信)に加入しているため、条件を満たしていればローンの返済は不要となります。まずは、団体信用生命保険に加入しているか確認しましょう。加入していれば相続人はローンなしで不動産を引き継ぐことができます。団信に加入していない場合は、ローン残債は相続人に継承されるため相続人がローンの返済をしなければなりません。

団体信用生命保険を確認するどうなる注意点
団信に加入している場合住宅ローン残債は免除団信に加入していても適用される内容か否かの確認が必要
団信に加入していない場合住宅ローン残債は相続人に継承ローンの残債額と残存期間の確認

団信に加入していない場合は相続人が住宅ローンを継承しますので、直ちに残債額と残存期間の確認をしたいところ。返済額が多く、返済が困難な場合は相続放棄を選択することも可能です。

①相続放棄する場合は、相続開始(被相続人の死亡)から3カ月以内に家庭裁判所に放棄の申請。ただし、不動産だけでなく、預貯金、有価証券など他の資産もすべて放棄になります。また、相続放棄すると、次の相続順位の人(兄弟等)に相続権が移動しますので注意が必要です。

②住宅ローンを引き継いで支払う場合は、相続不動産にそのまま住み続けることができます。ただし、金融機関の承認が必要で、審査に通らなければローンを引き継ぐことができません。共有名義で相続する場合は、複数の相続人に住宅ローンが分散されますので返済負担を軽減できるメリットも。

③不動産を売却してローンを完済する場合は、不動産会社に査定依頼をして売却価格を把握することが先決です。売却価格でローン返済が完了すれば問題解決ですし、ローン返済後に資金が残れば相続人で分配が可能です。万が一、ローン残債より売却価格が低い場合は、残額を銀行に返済する必要があります。資金を調達できない場合は、任意売却や残額ローンで返済を行う必要があります。

以下に、相続不動産の住宅ローン返済方法を表にまとめました。

団信に加入していない場合 ポイント 注意点
相続を放棄する 住宅ローン返済は不要になる 不動産以外の相続財産すべて放棄することになる
住宅ローンを引き継ぐ 相続不動産にそのまま住むことができる 金融機関の審査があり
不動産を売却する ローン返済が完了する
売却益がある場合は相続人で分配が可能
ローンが完済できない場合は、残債の返済義務がある



まとめ

以上の選択肢を判断するのに、まず自分の財務状況を正確人把握することが大切です。具体的には、現在の収入、貯蓄、他の債務の有無などを詳細にチェックしましょう。不動産相続とローンの関係を理解することで、相続手続きをスムーズに進めることが可能です。適切な選択で、相続財産を有効に活用するためのポイントを再確認しましょう。


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